昇段試験・SHOUDAN SHIKEN *Click on the YouTube link below to watch more videos
平成22年度11月3日 関西地区連盟昇段審査 弐段
[刀の持ち様] 輝薫樹守若陀光心 Yahya
刀の持ち様という言葉から連想されるのは、刀の携帯の仕方、扱い方、持ち方、握り方など色々と思い浮かべる事が出来ると思います。
まず刀を持とうと思えば、最初に登録する事が必要になってきます。そして持ち歩く時は、登録証を持ち歩く必要があります。
そして、次に切り手の握り方について書きたいと思います。切り手は、左手は柄頭いっぱいに握り、傘を差した時の握り具合です。右手は鍔元から少しはなして、卵を握った様にして、真上から握ります。両手の柄の握りの間隔は、指2本が入る位開け、左手の方が強く握り、右手は軽く握ります。両手は茶巾を絞る如くにして、柔からず、固からず握ることが大事とされている。どの時でも、手の位置も変わり無く、手も竦まないように持つのは重要です。
「剣は心なり」と云われていることから、先ず心を正しく、心が揺るぎなくように持つ事は大事だと思います。自分の心の迷いや人生の課題に立ち向かえるように心を磨く必要が有ります。剣の道は真理を求める心により、吾が剣を正し、剣により吾が心を無心の境地に成る。私には、剣は仏の教えが煩悩を滅ぼして、菩提心を表す武器に譬えるようなものである。刀は古来の武士の思想に準じて、刀は持ち主の魂と思われています。実に、刀の持ち様は心の持ち様だと言っても言い過ぎではいと思います。
[一を習って十を知ること] 輝薫樹守若陀光心 Yahya
孔子の「一を聞いて十を知る」という教えに基づいていて、千利休は「一を習って十を知り、十より帰る元のその一に」という言葉を残しています。
「一を聞いて十を知る」は、頭の回転が良く、能力が有ること、全体像を理解することを意味します。そして千利休の言葉は上記の意味に加え、常に原点に戻る大切さを忘れないことを説いています。原点に戻ることの大切さは、居合の稽古を重ねる上においても、同じ事が言えると思います。時に流儀の形に戻り、基本を見直し修行することは非常に大切であると思います。
無外流では、流の形を軽んじることは無いが、敵のすべてに応ずる事が出来なければ真の無外流とは言えないと言われて居ます。その中で、この千利休の言葉を心に留め、稽古する事はとても有意義であると私は思います。
平成24年度11月3日 関西地区連盟昇段審査 参段
• 平常心について記せ 輝薫樹守若陀光心 Yahya
そうたい相対する敵と真剣で戦う場合、平常心におとれば劣れば自分が命を落とすことになる。怯懦の気が生じて当然であるが、いやしくも闘争に及んで一分一厘でもひるみ怯みが出れば負けである。敵対に最も大切なことは、平常心で有る。その為に感情を消し、執着心を無くし、空にならなければならない。且つ敵をたおしてやまず倒して止まずの心念を持ち、気迫が漲ってなければならない。丹田に気を清気を発し、冷静沈着に行動し、分秒の間に隙を見て、的確果断に行動を起こすべきである。
• 左手の働きについて記せ 輝薫樹守若陀光心 Yahya
運剣の場合、左手は力量を、右手は方向性注目的がある様に思われる。例えば、抜付け際し右手が正しく柄に懸かるように左手で鞘を傾けたり、抜刀の方向に鯉口を向ける任務がある。且つ引き鞘により依り右手の抜刀力を強める扶けをする。最も大切なことは抜刀して構えた場合柄を握った左手の拳が正中線臍前に(上段は別)あることと、両手で斬突の時、左手で誘導し6:4〜7:3で左手が強い。このように左手は鞘を押したり引いたり、振り冠りの柄への懸かり方、斬り下ろしの主導性、残心の不動性、血振いの補助性等、重要な働きをし、歩行、返転、屈伸、跳躍、立座等全ての動作に微妙に関わり合っている。一瞬の左手の動きをよく理解し、その目的に叶った強弱、遅速の向上に励むべきである。
• 平常心について記せ 輝薫樹守若陀光心 Yahya
そうたい相対する敵と真剣で戦う場合、平常心におとれば劣れば自分が命を落とすことになる。怯懦の気が生じて当然であるが、いやしくも闘争に及んで一分一厘でもひるみ怯みが出れば負けである。敵対に最も大切なことは、平常心で有る。その為に感情を消し、執着心を無くし、空にならなければならない。且つ敵をたおしてやまず倒して止まずの心念を持ち、気迫が漲ってなければならない。丹田に気を清気を発し、冷静沈着に行動し、分秒の間に隙を見て、的確果断に行動を起こすべきである。
• 左手の働きについて記せ 輝薫樹守若陀光心 Yahya
運剣の場合、左手は力量を、右手は方向性注目的がある様に思われる。例えば、抜付け際し右手が正しく柄に懸かるように左手で鞘を傾けたり、抜刀の方向に鯉口を向ける任務がある。且つ引き鞘により依り右手の抜刀力を強める扶けをする。最も大切なことは抜刀して構えた場合柄を握った左手の拳が正中線臍前に(上段は別)あることと、両手で斬突の時、左手で誘導し6:4〜7:3で左手が強い。このように左手は鞘を押したり引いたり、振り冠りの柄への懸かり方、斬り下ろしの主導性、残心の不動性、血振いの補助性等、重要な働きをし、歩行、返転、屈伸、跳躍、立座等全ての動作に微妙に関わり合っている。一瞬の左手の動きをよく理解し、その目的に叶った強弱、遅速の向上に励むべきである。