武道は礼に始まり、礼に終るものです。礼とは、人を敬う気持ちから生まれるものであり、人がするべき行為です。つまり、あらゆるものに対して、(いつわ)偽りのない 心で尊敬の念を持ち自らを(いまし)戒める事が必要です。
礼儀とは礼を表現する心であり形であります。だからこそ礼儀を身に付けるという事は正しい心を身に付け表現する事が出来るようになるという事であります。
武道は大変優れたものであり、礼儀を軽んじて武の道は成り立たず、この道を志すのであれば常に尊敬の念を持つ事を忘れずにいる事です。
礼儀とは、感謝の心でもあると私は思います。弟子を大切に育てる心、先生を尊敬する心、先生と弟子の感謝の心の相対の表れでもあると思います。そして人の縁をも結ぶのを助けます。
武道は礼を通じて人を鍛錬させ、武の道を歩む為に必要なものではないかと思います。
私の周りの方々に感謝する気持ちを忘れず、持ち続け、これからも一層武道を通じ自分を磨いていきたいと思います。